JSSST
第2回プログラミングおよびプログラミング言語サマースクール
(PPL Summer School 2004)

2004年9月14日(火), 東京工業大学, W933教室(西9号館3階)

主催日本ソフトウエア科学会プログラミング論研究会

PPLサマースクールは,学生,企業の技術者,異なる分野の研究者の方々に,プログラミングの理論と実践に関する基礎知識とホット・トピックを,わかりやすく解説する場です.厳選された4テーマに関して,それぞれの第一線の研究者が90分間のチュートリアルを行います.2回目となる今回は,前回に引き続き,日本ソフトウェア科学会の大会と併設して開催いたします.参加費は非常に低く設定されています.多数の方のご参加をお待ちしています.

プログラム (時間帯は多少前後する可能性があります.)

item 9月14日(火)

9:40-10:00 受付
10:00-11:30

プログラム変換入門

講師: 高野 明彦 先生 (国立情報学研究所)
 『プログラム運算』によるプログラム変換は、変換のモジュラリティが高い、実装が容易などの利点を持ったプログラム変換手法である。   このチュートリアルでは、リストによるプログラミングから始めて、データ型の代数理論とそれに基づくプログラム運算法、  プログラム運算によるプログラム変換について平易に解説する。
11:30-13:00 休憩
13:00-14:30

XMLとスキーマ

講師: 村田 真 先生 (日本IBM)
XMLを用いて複雑な情報を管理するには,スキーマによって秩序を見出すことが必須だが,スキーマを完成させることにこだわりすぎると藪知らずに落ち込む.SGML/XMLにおけるスキーマ設計とはどんなものであったかを振り返ったのち,XMLスキーマ言語の理論的な基礎とスキーマのモジュール化技法を示す.最後に,プログラミング言語研究への個人的な期待を述べる.
14:30-14:45 休憩
14:45-16:15

よくわかる定理証明ーIsabelle/HOLを用いた定理証明入門ー

講師: 南出 靖彦 先生 (筑波大学)
Isabelle/HOL は, 高階論理に基づく定理証明システムで, プログラム言語, 暗号プロトコルなど, 様々な対象の形式化, 検証に用いられている.通常の数学の証明に近いスタイルで証明を書くことができ, 比較的容易に使いこなせるシステムになっている. 本チュートリアルでは,Isabelle/HOL をユーザの立場から紹介する. 証明の記述法, Isabelle における関数プログラミングなど基本的な使い方を説明した後, 簡単な応用例をいくつか示す.
16:15-16:30 休憩
16:30-18:00

Java Just-In-Time コンパイラ

講師:石崎 一明 先生 (日本IBM)
Just-In-Timeコンパイラとは,プログラムの実行時に初めて機械語を生成するコンパイラである.この考え方や実装は古くから存在したが,近年のJava言語の普及に伴って,Just-In-Timeコンパイラは,Java言語において初めて実用的に使われるようになったといえる.また,実行速度の面から,Just-In-Timeコンパイラ無しには,Java言語の普及はなかったかもしれない.このチュートリアルでは,Java Just-In-Timeコンパイラの構成から始めて,従来から知られている最適化,Java言語特有の最適化,そして実行時情報を利用した最適化について概説してゆきたい.本チュートリアルでは,できるだけコンパイラの初心者が理解しやすい内容としながら,コンパイラの知識がある研究者でも興味が持てる内容としたい.

参加費

日本ソフトウェア科学会の会員 その他
学生 1000円 3000円
一般 2000円 5000円

参加費には資料代を含みます.当日,会場で現金にてお支払いください.

参加申込(締切:9月5日)

事前の受け付けは終了しました。サマースクール当日に若干名(資料に残部がある限り)受付けます。

問合せ先

筑波大学 システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
亀山 幸義
Tel & FAX: 029−853−5758
E-mail: ppl_ss@logic.cs.tsukuba.ac.jp